人的資本を支える基盤

エンゲージメント向上

職員エンゲージメント調査

 当金庫では、毎年1回以上、職員を対象としたエンゲージメント調査(組織能力調査)を実施しています。調査結果は理事会等に報告し、結果の分析や課題の整理等を通じて、効果的な施策を検討・実施しています。

 職員エンゲージメントスコアは、“やりがい”、“貢献意欲”、“他者への推奨意向(当金庫を他人に勧めたいか)”の3要素で測定しており、これらが一定程度高められている状態として、2030年度までに65%以上を目指す目標を設定しています。

 直近の調査結果では、各種取組み等を背景に職員エンゲージメントの向上が見られていますが、経営からのメッセージや経営方針の浸透については更に改善させていく余地があることを確認しています。

職員エンゲージメントスコアの推移

職員エンゲージメントスコアの推移として、2022年度から2030年度までのスコアを棒グラフで示した図

※上記3要素について、「非常にそう思う」・「そう思う」・「どちらでもない」・「そう思わない」・「まったくそう思わない」の5段階でそれぞれ質問し、各質問の肯定的な回答割合の平均値をエンゲージメントスコアとして算出

調査結果の活用イメージ

調査結果の活用イメージとして、「見える化」「対話」「行動」の循環と、4つの取組みを配置した図

エンゲージメント向上への取組み

 調査で認識した課題に対して、全社的な施策を検討・実施しています。また、全社施策だけでなく、各部署・支店等においても創意工夫のある取組みを実施することで、組織全体のエンゲージメント向上に取り組んでいます。

主な全社施策

主な取組み 2025年度に取り組んだ内容
役員ゼミの実施

 当金庫では、職員のキャリア開発意識を醸成すること、そして職員エンゲージメントの向上や組織風土の改善を目指して、役員一人と少人数の職員が対話する「役員ゼミ」を実施しています。2025年度は計178回、延べ2,478名の職員が参加しました。

社内広報施策の実施

 職員が共有価値観を意識しながら実施した優良な取組みや組織内の多様な人材が活躍する姿を、農林中金グループ全体を対象とした「社内広報ポータル」で発信しています。

 2025年度は当該ポータル上で計74回の情報発信を行いました。誰でも気軽に閲覧できる本ポータルの特徴を活かして、役員からのメッセージ発信や役員が職員からの質問に答える企画の実施回数を増やす等の工夫を凝らしました。

経営メッセージ・方針の浸透強化

 2026年度の取組事項(経営方針)を当金庫内で展開する際、役員コメントに加え、経営での議論の過程・内容を物語風にアレンジした簡易小説や、策定に携わった職員へのインタビュー記事をあわせて展開するなど、職員が経営方針をより身近に、かつ理解しやすいような工夫を凝らしました。

ITインフラ、DXの取組強化

 職員の生産性向上・作業環境の改善、そして業務効率化に向けて、システム環境の改善・PC端末の更改や生成AI等の導入などに取り組みました。

※関連する取組みは「IT・DX」もご参照ください。

各部署・支店での創意工夫ある取組み

ファミリーデーの実施(熊本支店)

 職員の家族を支店に招待し、スタンプラリー形式の支店見学や、札勘等の体験等をしてもらい、職場の環境・雰囲気や業務内容を知ってもらうことを企図したファミリーデーを企画しました。

 準備から当日の運営まで支店一丸となって取り組んだことで、一体感の醸成や帰属意識の向上に繋がる取組みとなりました。

サンクスカード(宇都宮支店)

 職場の同僚に感謝したことがある度に簡単なメッセージを投函し、一定の集計期間ごとに公開する取組みです。数字では表れにくい業務上の貢献・助け合いや、普段は見過ごされがちな気遣いや思いやりの気持ちが可視化されることで、チームワークや職場環境の向上に繋がっています。

挑戦の後押し

評価制度

 職員評価は、コンピテンシー評価と業績評価によって行います。コンピテンシー評価では、職務によらず共通して求められる能力と、職務・機能単位で求められる専門的な能力を評価対象としており、育成や専門性醸成に活用されるとともに月例給に反映されます。

 業績評価は、課題・目標に対する着実な実践やその成果の質を変革し続けるためのチャレンジを促すマネジメントツールと位置付けており、賞与に反映される仕組みとしています。また、期初目標にとどまらない成果も積極的に評価する枠組みとすることにより、職員の創意工夫・挑戦を後押ししています。

評価制度体系

評価制度体系を示す図。コンピテンシー評価と業績評価の構成、および評価結果を月例給、賞与、登用・配置、育成や専門性形成へ活用する流れを示す

ビジネス表彰

 中期ビジョンで定める「未来を見据え、変化に挑む」を体現する職員の取組みや挑戦を表彰し、組織内での共有を図ることを目的として、ビジネス表彰を実施しています。職員の自薦・他薦によるエントリーのもと各本部・ユニット単位で表彰し、さらに各本部・ユニットの代表案件のなかから選考会を経て大賞を決定しています。

 ビジネス表彰は2019年度から開始しており、2025年度のエントリー数は161件、これまでの累計は1,825件となりました。毎年度多数のエントリーがあることに加えて、年を追うごとに取組みや挑戦の質が高まっています。

職員起業制度(Nochu Seeds)

 職員の新たなチャレンジを後押しすることを目的に、職員起業制度「Nochu Seeds」を2024年度から開始しています。本制度では、職員からビジネスアイデアを募集し、メンタリング等によるブラッシュアップ支援を行いながら、複数回の審査を実施しています。2024年度・2025年度ともに各1件のアイデアを採択しており、現在はいずれも事業化に向けた検討を進めています。

Nochu Seedsのロゴマーク
ロゴマーク
2025年度の審査プレゼンテーションの様子
VOICE:職員起業制度(Nochu Seeds)、タイトル:自分自身で責任を負い、事業を作るということ、採択を受けてからは、専業で自身のアイデアの事業化検討を進めています。審査の過程を含めて、これまでいくつもの課題にぶつかってきました。周囲からのサポートはありますが、結局は、出来たことも出来なかったことも、全て自分の責任です。上司に守られていたこれまでの業務では経験したことのない世界であり、仕事への向き合い方が日々変化していることを実感しています。今後は事業オーナーとしての矜持を磨きながら、事業化を推し進めていきたいと考えています。2024年度採択者 西岡 直記

ウェルビーイング推進

多様な働き方の後押し

 職員が、結婚・出産・育児・介護等、多様なライフイベントに合わせた働き方を選択することを可能にし、一人ひとりが多様なキャリア形成を自律的に行える環境を整えています。

多様な働き方の後押しとして、転勤本人選択、スーパーフレックス、配偶者転勤休職および副業の各制度を一覧で示した図

健康増進施策

 職員の健康管理・健康づくりは、職員の自発的な取組みに任せるのではなく、組織として取り組むべきテーマです。定期健康診断やストレスチェックの実施、また婦人科検診や子宮頸がんリスク検査キットの無償提供など、職員の「からだ」と「こころ」の健康を維持・向上できる環境を整備しています。これらの取組みにより、人的資本の質を高め、持続的な企業価値の創出を目指しています。

健康増進施策 金庫施策の特徴
定期健康診断の実施・人間ドック費用補助 定期健康診断の受診率は99.9%。人間ドックは7万円を上限に費用補助
婦人科検診・子宮頸がんリスク検査キットの提供 医療機関で行う婦人科検診および自宅等で検査可能な子宮頸がんリスク検査キット(HPV検査キット)の費用全額補助を実施
ストレスチェックほか、こころの健康づくりの実践 ストレスチェック結果は良化傾向。外部カウンセリングの利用周知や各種ケアの啓発を実施
健康だよりの発刊 産業医等から心身の健康や歯科口腔衛生等にかかる情報を発信
2025年度 定期健康診断・受診率/受診内訳
2025年定期健康診断・受診率/受診内訳の円グラフ
ストレスチェック結果
ストレスチェック結果の年度別推移を示すグラフ

年休取得の後押し

 当金庫では、仕事と育児・仕事と介護等の両立、ならびに多様な働き方・ダイバーシティ推進の観点から、法令に基づく一般事業主行動計画において「年休取得率70%以上」を目標に掲げています。

 また、土日と年休をつなげるプラスワン休暇(年休1日)やミニ連続休暇(年休2日以上)、半日休暇・時間単位休暇の取得等を積極的に奨励しています。

2023年度 2024年度 2025年度 目標
実績 80.6% 83.2% 84.3% 70%

当金庫のダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの取組みは以下リンク先をご覧ください。

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