森林の多面的機能の発揮に向けた取組み
わが国は国土面積の約3分の2を森林が占める森林大国です。森林は多面的機能を有しますが、気候変動課題への対応が国内外で進展する中、今日では二酸化炭素吸収機能が注目されています。また、森林は生物多様性を保全するうえでも重要な役割を担っています。一方で、立木価格の低迷や再造林にかかるコスト増、担い手の確保ができないことなど、さまざまな課題を抱えています。
当金庫は、森林組合系統と連携し、森林、林業に関わる川上-川中-川下の課題を解決しつつ、森林の多面的機能発揮に向けて貢献していきます。

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トピック
木材利用を通じた持続可能な社会の実現への貢献
森林の多面的機能の発揮に向けて、本格的に伐採期を迎える森林の適正な整備・有効活用は、喫緊の課題となっています。 当金庫は、国産材の利用促進を通じ、森林資材を活用した持続可能な社会の実現を目指し、「一般社団法人 日本ウッドデザイン協会」※に参画しています。本協会は2023年6月に農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省の4省と「建築物木材利用促進協定」を締結しており、さらなる木材利用促進を目指しています。
※ 本協会は、木を活用した社会課題の解決を目指す取組みを「ウッドデザイン」と定義し、森林・林業の成長産業化および地方創生を推進し、脱炭素化等、持続可能な社会の実現を図り、広く社会に貢献することを目的に、2021年12月に設立。


設立記念式典
林業の労働安全性向上に対する金庫の取組
当金庫では林業の労働安全性向上に向けて、安全装備品の購入費用助成の他にも下記の取組を実施しています。
「林業安全教育360°VR」
林業従事者の労働安全性向上を目的とした教育ツールとして、2020年度に「林業安全教育360°VR」を制作・導入しました。林業現場において何が・どのような状況が危険かVRで疑似体験してもらうことで、場所を選ばずに、安全教育を直感的にわかりやすく伝えることができます。森林組合系統はじめ、行政や林業大学校など、幅広くご活用いただいています。

VRイメージ
「日本伐木チャンピオンシップへの協賛」
日本伐木チャンピオンシップは林業技術及び安全作業技術の向上ならびに林業の仕事を一般に広め、林業の社会的地位向上を図ることを目的としているチェーンソー競技の日本大会です。当金庫は初回大会よりメインスポンサーとして支援しています。
森林由来クレジットの創出から販売までを一気通貫でサポートするプラットフォームの構築
全国森林組合連合会と共同で、森林・林業のグリーン成長化、カーボンニュートラル社会への貢献を目的として、2023年3月末に森林由来クレジットにかかるプラットフォームを立ち上げました。2024年3月には本プラットフォームを通じた第1号案件となる売買が成立しました。引き続き全国の森林組合による円滑な森林クレジット創出サポートからプラットフォーム上でのクレジット売買にかかる森林組合と購入希望企業の引き合わせサポートを一気通貫で行ってまいります。

サイトイメージ

FC BASE-C(Forest Credit Base Create)
森林由来クレジット創出の仕組み (2023年3月運用開始)

FC BASE-M(Forest Credit Base Market)
森林由来クレジット販売サポートサイト(2024年3月運用開始)