食農関連分野への円滑な資金供給

農業融資の取組み

 将来の地域農業の担い手と期待される農業法人に対しては農業生産および農産物の加工・販売等にかかる運転資金等として、原則無担保・無保証で貸付を行う「農業法人育成貸出(愛称:アグリシードローン)」等を取り扱っています。

 直接融資のほか、JAバンクの農業融資の利用者に対し、当金庫から最大1%の利子補給・助成を行うなど、農業者の金利負担の軽減を図っています。平成29年度は約9万件・16億円の補給・助成を実施し、平成29年度までの累計で、64万件の農業貸出に対し115億円の助成を行いました。

商品名 融資件数 融資実行額

アグリシードローン
(平成21年12月取扱開始)

214件

4,270百万円

  • 平成30年3月末までの累計実績

貸出金の種類 (平成30年3月31日現在)

  一般資金 制度資金

農業

アグリシードローン

農林水産環境ビジネスローン
経営改善サポートローン

農業近代化資金、農業経営負担軽減支援資金、青年等就農資金、農業経営改善促進資金(新スーパーS資金)、中山間地域活性化資金ほか

水産業

復興ローン
(東北農林水産業応援ローン)

漁業近代化資金、漁業経営改善促進資金、中山間地域活性化資金ほか

林業

災害資金

木材産業等高度化推進資金、中山間地域活性化資金ほか

「 F&A(Food & Agri)成長産業化出資枠」の設定

 「農林水産業の成長産業化」の実現に向けて、農林水産業への新規参入・規模拡大に加え、生産性向上および高付加価値化等を支えるリスクマネー供給を目的に、これまでの「アグリシードファンド」等を包含する500億円規模の「F&A(Food & Agri)成長産業化出資枠」を創設しました。

F&A(Food & Agri)成長産業化出資枠(一覧)

  投資対象 投資枠

アグリシードファンド

農業法人、農業に関連する事業を営む法人(小規模〜中規模)

40億円

担い手経営体応援ファンド

農業法人、農業に関連する事業を営む法人(大規模)

50億円

農林水産業協同組合ファンド

農林漁業者およびその組織する団体(農協、集落営農組織、会社等)

29億円

輸出促進支援ファンド

中東湾岸6カ国食農関連事業

$50 million

農山漁村再エネファンド

農山漁村の関係者が取り組む地域活性化に資する再エネ発電事業

5億円

直接投資枠

農林水産業の規模拡大・生産性向上・付加価値創出等に資する案件

180億円

(拡張余力分)

各投資枠の状況に応じて今後配分予定

146億円

合計

500億円

アグリシードファンド・担い手経営体応援ファンド

 平成22年4月に、農業法人等向けに資本を供与する枠組みとして「アグリシードファンド」を創設し、アグリビジネス投資育成(株)・JAバンクアグリ・エコサポート基金と連携して、資本過小ながら技術力のある農業法人へ出資することにより、財務の安定化や事業の発展を支援しています。これまでの出資件数は288件に達し、出資先の農業法人は各地域・業界の中核的な担い手として着実な成果をあげています。

 平成25年6月には、耕作放棄地の利用・農地集積や6次産業化を図る農業法人の規模拡大ニーズにこたえるため、新たに「担い手経営体応援ファンド」を創設し、これまで22件の出資を実行しました。

商品名 出資件数 出資実行額

アグリシードファンド
(平成22年4月取扱開始)

288件

2,181百万円

担い手経営体応援ファンド
(平成25年6月取扱開始)

22件

615百万円

  • 平成30年3月末までの累計実績
アグリシードファンド出資先のワイン用のブドウ圃場
アグリシードファンド出資先のボトルフラワー

農林水産業協同組合ファンド(愛称:JA・6次化ファンド、JF・6次化ファンド、JForest・6次化ファンド)

 当金庫を含むJAグループは、一体となってグループの総合力・組織力を発揮し、農林水産業の6次産業化の促進を図っていく方針を打ち出しています。

 平成25年5月、(株)農林漁業成長産業化支援機構(A-FIVE)と系統の出資によるサブファンド「農林水産業協同組合ファンド」を設立しました。6次産業化に取り組む農業・水産業・林業事業体や、JA・パートナー企業等が構成する事業体に対し、事業計画の策定支援をはじめ、資金面・事業面・経営面での多様なサポートを行い、設立以降、13件の投資を実行(平成30年3月末時点)し、全国に46ある同種のファンドのなかで最多の投資実績を確保しています。

 加えて、これまで投資を行ってきた事業体における事業の発展を後押しするため、販路開拓支援等の事業サポートに注力しました。今後も本ファンドの活用等を通じ、地域の農林水産業の更なる発展に貢献します。

農林水産業協同組合ファンドの投資概要

輸出促進支援ファンド

 平成28年3月、(株)みずほ銀行と連携し、日本の食品・農林水産物や関連する生産・操業技術の輸出拡大ニーズと中東湾岸6カ国の食糧安全保障ニーズ等を金融面から支援することを目的としたプライベート・エクイティ・ファンド「Gulf Japan Food Fund」を組成しました。中東地域への進出を図る日本企業や食と農に関わる中東企業への投資を通じて、当該地域における食農業界の成長・促進を図るとともに、新たなアライアンスやパートナーシップから生み出される付加価値や市場の創造を目指します。

農山漁村再エネファンド

 JAグループでは農林水産業との調和のとれた地域活性化につながる再生可能エネルギー事業に対し、地域・農業者の代表として積極的に関与することとしており、当金庫はJA共済連(全国共済農業協同組合連合会)とともに「農山漁村再エネファンド」を立ち上げ、地域主導の再生可能エネルギー事業に対し金融面から支援する体制を構築しています。今後も農林水産業の振興と地域経済の活性化に資する再生可能エネルギー事業に対し、金融面に限らず事業化に必要なサポートを提供します。

直接投資枠

 農林水産業の成長産業化のためには、川下(産業界)の高付加価値化・生産性向上も不可欠であり、それを支えるリスクマネーを提供する枠組みとして平成28年度より取組みを開始しました。

 輸出増加やICT農業の実践による生産性向上等を目的に食品輸出会社、農業ITベンチャー等に合計11件の出資をしています。

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