現場の声 JAにしうわ(愛媛県)

農業への貢献~JAバンク食農教育応援事業

子どもたちに出前授業や収穫体験を行い、食農教育を通じて故郷の魅力を伝えています。 JAにしうわ 加賀城惣治(かかじょうそうじ)常務理事

JAにしうわでは、地元の魅力を伝え、子どもたちの未来に「農」の種をまく活動として、青壮年同志会や女性部と連携した食農教育を行っています。

地元の子どもたちや都会の若い世代が、農業に参加できる環境づくりを

「地元の小学校や幼稚園・保育園で、子どもたちに出前授業や収穫体験を行い、食農教育を通じて故郷の魅力を伝えています。体験学習によって自ら学ぶという機会は、これからも進めていきたいですね。そして、この取組みをきっかけに、地元との関わりを広げ、子どもたちにはミカンだけでなく、この土地の良さも伝えていきたい。」(加賀城常務理事)

「またその一方で、新たな担い手となる人材の確保にも努めています。昨年からは“西宇和みかん支援隊”という組織を立ち上げ、収穫時期の人材斡旋などを行っています。都市部の『新農業人フェア』などにも積極的に参加して、農業に興味のある人をスカウトし、若い世代が参加できる環境を実現したいと考えています。」(加賀城常務理事)

ミカン最盛期の西宇和は、山全体がミカン色に染まります。
地元のプロ野球チーム「愛媛マンダリンパイレーツ」と連携し、「試合に勝つための“勝負食”」をテーマに、野球教室と食農教育を企画。

子どもたちに、もっと地元のことを知ってもらいたい

「子どもたちには、地元の生産物についてもっと知ってほしいんです。一昨年は、地元のプロ野球チーム『愛媛マンダリンパイレーツ』と連携して、『試合に勝つための“勝負食”』をテーマに食農教育を企画しました。1週間の栄養の摂り方を紹介して、試合後に疲労回復のためにミカンを食べる…という流れで地元の産業に結び付けて、子どもたちもすごく楽しんでくれました。」
(JAにしうわ西宇和青壮年同志会 本山貴士(もとやまたかし)会長)

「私たちの出前授業やミカンの収穫体験は、JAバンクから助成金あってのものなので、学校側の負担がない分、年々開催する回数が増えています。これからはもう少しミカン作りの実践的な内容も紹介していきたいですね。」(本山会長)

JAにしうわ女性部

二宮保美(にのみややすみ)営農部長(左)と
井上久美(いのうえくみ)顧問(右)

JAにしうわ女性部では、「ミカンを通じたさまざまな体験を楽しみ、たくさんのことを学んでほしい」との思いから、地元の子どもたちへの料理教室や、野菜の種まきから収穫までを行う食農教育も活発です。

「当サポートセンターでは、県外の組合員にも、全職員で連携し電話を掛けています。地元に帰る方、新たな地域にとどまる方、さまざまな立場の方がいらっしゃいます。平成28年3月に、福島県は広域4JAに統合する予定ですが、現在の計画では、5つのサポートセンターは継続する予定です。私たちの一番のテーマは、組合員のみなさんに寄り添い続けること。“顔の見える”JAならではのお付き合いを続けていきたいと思っています。」

(取材日:平成27年5月)

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