現場の声 JA秋田おばこ(秋田県)

農業への貢献~利子助成事業

後継者を育て、地域の農地を守りたい!という思いで頑張っています。 元気の秘訣は農業で体を動かすことです。 JA秋田おばこ 組合員 (農)新興エコファーム 細川良喜(ほそかわりょうき)代表理事

JA秋田おばこ管内では、農機具等の購入や農地の大規模化に取り組む際に、JAバンクの利子助成事業を活用する組合員が増えています。農業の法人化によって農地の大規模化を進める農事組合法人新興エコファームの細川良喜代表理事も利用者の一人です。

農業の6次産業化の先駆けとして

「平成19年9月に農事組合法人を立ち上げました。しかし、いざ事業を始めてみると、雪に閉ざされる冬場にも、収益を見込める仕事の必要性を痛感しました。そこで、“食の安全・安心”を進めるエコファーマーの認定を受け、『干し野菜』と呼ばれる乾燥野菜の加工に着手しました。」

「言わば、6次産業化の先駆けで、販路拡大はJA秋田おばこの力も借りつつ、ほとんどを自力でやるしかありませんでした。やがて口コミなどで徐々に評判が上がり、現在では、地元のスーパーをはじめ、通信販売も行い、秋田市や東京都内にも販路が広がっています。」

「事業の拡大に合わせて、店舗兼事務所の建物を建設しました。このうち1/3は補助金で賄いながら、JAバンクの利子助成を活用しています。」

新興エコファームの直売所兼事務所と直売所

直売所内の壁面には「干し野菜」料理のレシピや、近隣の小・中学生が社会科見学に訪れた様子などが展示されており、それらを眺めながら楽しく買い物ができます。
「干し野菜」は近隣のみならず、東京都内の県アンテナショップでも販売されています。

地域の若者が働く場所をつくりたい

「現在、新興エコファームは、近隣の農家から依頼されたこともあり、水田だけで28ha、加工野菜、枝豆、ソラマメの耕地で38ha、菌床しいたけ24,000床など、規模を拡大してきました。最近では、次代を担う地域の若者2人を採用し、総勢11名がともに働いています。また、地元である太田地区のために、小・中学生の農業体験を兼ねた食農教育の場も提供しています。少子高齢化が進む集落では、地域のにぎわいをいかに取り戻すかが課題です。地域における仲間づくりや健康づくりを兼ねて、農業に取り組む人たちも増えています。そうした流れにうまく乗って、微力ながら地域に恩返しをしていきたいですね。」

JA秋田おばこ農業機械展示会の様子

JA秋田おばこでは、JAの総合力を発揮できる“組合員目線”に立った提案を行うために、営農指導員とタイアップした“活きた”情報を活用して、JAバンク農業金融プランナーが組合員のあらゆるニーズに対応しています。

(取材日:平成27年5月)

pagetop