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プロジェクトファイナンスを通じた脱炭素への貢献

2025年07月30日

  • ※ 写真:プロジェクト関連のCO2輸送・貯留施設

当金庫では、国際分散投資の一環で国内外の様々なプロジェクトファイナンスに取り組んでいます。その一つとして、当金庫ロンドン支店では、イングランド北西部およびウェールズ北部の沿岸地域で回収されたCO₂を輸送し、海底に貯留するCarbon dioxide Capture and Storage(CCS)のインフラ建設・運営にかかるプロジェクト「Liverpool Bay T&S Project」への融資に対応しました。本件は同地域にCO₂輸送用のパイプラインを敷設し、リバプール湾の枯渇ガス田への貯留を安全かつ恒久的に行うものであり、約25億ポンドの大規模なプロジェクトとして、2028年の操業開始を目指しています。
CCSは、電化などによる脱炭素化が困難とされる産業のカーボンニュートラル達成に向けて、その重要性が高まっています。本件への融資対応は、プロジェクトの操業を通じて地球環境への貢献に資するものと当金庫では評価しています。
当金庫の投資ビジネスでは、会員への還元を目的に、投融資を通じた収益の獲得に取り組んでいますが、あわせて本件のような環境・社会課題の解決に貢献するサステナブル・ファイナンスにも注力しています。2025年3月末時点で、プロジェクトファイナンスの分野において、再生可能エネルギー等の環境領域では約1.2兆円、公共施設等の社会領域では約1.6兆円まで残高が積みあがっています。
当金庫としては、これからも収益の獲得と脱炭素への貢献の両立を目指したサステナブル・ファイナンスに取り組み、中期ビジョンで掲げる「会員への安定的な収益・機能還元の発揮」と「地球環境・社会・経済へのインパクト創出」の実現を目指します。

ロンドン支店 ストラクチャードファイナンス班 稲垣 駿

担当 VOICE

海外拠点のネットワークを活用してカーボンニュートラル達成に貢献

ロンドン支店
ストラクチャードファイナンス班

稲垣 駿

CO₂を回収して貯留を行うCCSは、カーボンニュートラルの実現において再生可能エネルギーだけでは補いきれない部分を埋める先進的な技術であり、CO₂の排出が避けられないとされる産業での脱炭素化には不可欠なものです。本取組みは、英国として初となるCO₂輸送貯留プロジェクト向けのファイナンスであり、世界的に見ても最も先行するCCSクラスターのプロジェクトの一つとして、国内外から注目されている案件です。本取組みを通じて、英国リバプール沖の産業エリアの脱炭素化、ひいては英国のネットゼロ達成に貢献することが可能です。
本取組みにあたっては、ロンドン支店の有するネットワーク等を活かし、欧州の事業会社やアドバイザー企業などからもCCS技術に関する情報を取得しながらプロジェクトのリスクを精査し、最終的に融資実行に至りました。
近年、サステナビリティに関する世の中の潮流を受けて、インフラアセットへの資金ニーズが高まっています。これに対応して、当金庫では2030年度までにサステナブル・ファイナンス新規実行額10兆円という目標を掲げており、資金対応を通じて、環境・社会課題の解決に貢献しています。

サステナビリティの分野で先行する欧州では、CCSや水素などの脱炭素に向けた新たな取組みが既に複数存在しており、中長期的な需要増加も見込まれています。当金庫としても、投資収益の確保に加えて、未来の地球環境にも貢献するべく、こうした分野へのファイナンス等に、引き続き積極果敢に挑戦していきたいと考えています。

  • ※ 肩書等は2025年7月時点

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