ニュースリリース

2019年6月28日

農林中央金庫福島支店

有限会社橋本農園への復興ファンドの出資について

　農林中央金庫は、アグリビジネス投資育成株式会社（以下、「アグリ社」という。）と連携し、福島県郡山市の有限会社橋本農園に対して復興ファンドを通じた出資を行いましたので、お知らせします。

　当金庫は、東日本大震災による農林水産業への甚大な被害を踏まえ、被災された農林水産業者の皆さまを長期にわたり安定的に支援するため、2011年に当ファンドを創設いたしました。

　今回の投資先となる有限会社橋本農園は、福島県郡山市において、水稲・果樹の生産を行う農業法人です。

　当社は、東日本大震災以前より水稲生産の他に観光農園事業を行っておりましたが、震災とそれに伴う原発事故の影響もあり、来園者が途絶え、観光農園の移設を余儀なくされました。

　周囲の高齢農業者の震災に伴う離農や規模縮小などの要因も重なり、経営安定化に加え、土地の引き受けや農業機械の購入など、規模拡大に向けた準備を行う必要がありました。

　当社は将来50haを超える規模での水稲生産を計画している、地域農業の中心となる担い手です。現在は地元のワイナリーへ販売するワイン用ブドウの生産にも取り組み始めたほか、近隣の水稲農家のコメ販売の舵をとる仕入販売等も行っており、当社の経営安定化やその取組みの更なる発展は地域農業の維持・振興に繋がります。

　当金庫は、当社の取組みが被災地の農業復興とその更なる発展に繋がるものと判断し、中長期的な財務基盤の安定化に向けた金融対応として、アグリ社と連携のうえ出資を行いました。

　当金庫は、引き続き被災された農林水産業者の復興支援を継続してまいります。

以　上