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コンサルティングを通じた将来の地域中核農業法人との関係構築

2025年07月30日

  • ※ 写真:コンサルティング導入先の株式会社One Seed Farm

鳥取県では、JA鳥取いなば(信用部門・営農経済部門)を中心に、JA鳥取信農連と当金庫が連携してコンサルティングチームを結成し、「株式会社One Seed Farm」(以下、当社)に担い手コンサルティング活動を実施しました。当社は水稲を営む2023年新設の農業法人ですが、現在の作付面積が60haまで拡大しており、地域における将来の中核的な農業法人として期待されています。
まず、ヒアリングを通じて当社が描く中長期の経営ビジョンを明確化するとともに、将来的な規模拡大を見据えてライスセンターを自社建設するニーズ等を把握いたしました。また、定量分析として行った品目別収支分析では利益率の高い品目を可視化することで、現在の反収・単価の課題を確認・提示するとともに、ライスセンター建設が過剰な投資とならないよう、中長期の収支シミュレーションを通じた客観的な分析結果を提示しました。さらに、当社は新設法人ゆえに、今後の設備投資に向けた財務基盤の安定・強化が重要な課題だったため、アグリビジネス投資育成による出資も提案しました。
そのほか、金融関連のみならず、ライスセンター建設にあたって当金庫の取引先メーカー等を紹介するなど、当社のライスセンター事業化に向けたイメージアップ支援や、当社のカーボンクレジットへの関心を踏まえ、環境課題への対応と収益源の多様化を見据えたクレジット化の取組みを提案し、2024年度から実際に組成に向けた取組みに着手しています。
こうした分析・ソリューション提案の結果、当社の付加価値額の向上が見込まれているほか、当社によるJAからの資材購入、JA経由での出荷等が増加するなど、当社とJAとの結びつきも強まっています。引き続き、コンサルティングチームで当社のフォローを継続し、当社の中長期的な経営ビジョンの実現に向けて各種支援を展開する予定です。

岡山支店 営業第一班 (現 食農金融部 マリンファイナンス班)福田 有佑

担当 VOICE

担い手コンサルティングを通じて地域農業の将来像を共有

岡山支店 営業第一班
(現 食農金融部 マリンファイナンス班)

福田 有佑

私が担当していた岡山県・鳥取県の担い手コンサルティングは、既にJAをメインバンクとして利用いただいており、一定のリレーションが構築されている組合員(農業者・農業法人)を対象に、農業所得の向上に繋がる提案を行い、JAや当金庫とのリレーションを更に強固にするという案件が大半を占めていました。
一方で、One Seed Farm(以下、当社)に目を向けると、新進気鋭の農業法人ではあるものの、私たちJAグループとのリレーション構築はこれからという状況にありました。
取組みのきっかけは、JA鳥取いなばの担当者から、「JAメイン利用先ではないが、今後地域を担う農業法人となる資質を十分に備えている組合員がいる。当社の成長を支えることで、地域農業の持続・発展に繋げたい」との要望を受けたことです。
実際に当社と面談したところ、私自身も当社の地域農業を盛り上げたいという熱い想いと高い経営的視座に惹かれ、「当社の成長を支援することが地域農業の持続・発展に繋がる」と強く感じたことから、JA鳥取いなば・JA鳥取信農連と相談・連携のうえ、担い手コンサルティングの実施を決断しました。

具体的なソリューション提案に際しては、当社の許諾を得たうえで、当金庫の取引先である大手メーカーやグループ会社等、各分野の知見者に当社の将来ビジョンを共有。「当社の成長を支援することが地域農業の持続・発展に繋がる」との共通認識のもと、多角的な視点で検討を深め、質の高い提案を行うことができました。
結果、当社から感謝の言葉をいただくとともに、当社を中心に地域農業を盛り上げていくという将来像の共有と、実現に向けた伴走支援に繋げられました。
私は、地域農業の持続・発展には、農業に携わる経営体が各々の専門性をもって連携し、一体となって将来の絵姿を作っていくことが不可欠と考えています。
担い手コンサルティングは、農業者とJAグループが地域農業の持続・発展をともに考え、目指す将来像の実現に向けて伴走できることが大きな魅力の一つです。今後も本取組みを通じて地域農業の持続・発展に貢献できるよう尽力してまいります。

  • ※ 肩書等は2025年7月時点

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