「稲積梅」は富山県の固有種の梅。その梅酒や梅干しなどへの加工のため生産者が設立した法人が氷見稲積梅です。 農林中央金庫富山支店は2021年度より同社に「担い手コンサルティング」を実施。繁忙期の人手不足や従業員の高齢化、若年層の認知度の低さといった課題を把握しました。
この解決に向けて農林中金は地元JAとともに、県の農林振興センターと連携して進める「V字形整枝樹形栽培」の導入を提案。梅では全国初となる栽培法で、樹高を3メートル程度に抑え、単位面積あたりの樹木数を通常の約3倍に増やすことにより、作業負担の軽減や収量の増加、植樹から収穫までの期間短縮などが可能です。
また22年度には、農業科学科に在籍する地元の高校生と氷見稲積梅の共同によるV字形整枝樹形栽培での植樹をコーディネート。稲積梅のブランドや生産性の高い栽培方法の浸透を図り、稲積梅のファン、そして後継者を若い世代から生み出すことを目指しています。
担い手コンサルティングの特徴は、財務・収支分析や経営者ヒアリングなどを通じて、事業実態の把握と課題の可視化を行い、その課題に対してJAグループならではのソリューション(改善策)を提案すること。全国のJA・信農連と農林中金が連携して取り組んでおり、年間実施件数は21年度が186件、22年度が301件と、実績は急速に伸びています。