気仙沼市鹿折地区における海外販路開拓の取組みに対する費用助成について~震災を乗り越えて海外輸出への挑戦~
2016年12月20日
農林中央金庫
農林中央金庫(以下,当金庫という。)は,東日本大震災により甚大な被害を受けた農林水産業の復興を全力かつ多面的に支援するため,平成23年度に復興支援プログラムを創設し,金融面に止まらない幅広い支援を行っております。
今般,同プログラムに基づく「地域復興プロジェクト支援」として,気仙沼鹿折加工協同組合(以下,本組合という。)による海外販路開拓に向けた取組みに対して費用助成を決定しましたのでお知らせします。
本組合は,国内有数の水産のまち気仙沼の鹿折地区において,震災後,大手商社等の支援を受け,被災した水産加工会社群(現在20社)により設立された協同組合です。地域一丸となって震災復興を乗り越え,輸出を含めた販売力強化や必須設備(冷蔵倉庫等)の共同投資等によるコスト削減といった水産加工業態が直面する構造課題を打破することを目指しています。
震災から5年半が経過し,組合員各社の設備復旧が進展する一方,国内の水産品消費量が減少傾向にある中,三井物産と連携のうえ,シンガポールを端緒とするASEAN地域ほかへの海外販路開拓に乗り出します。市場調査等を踏まえ,現地の嗜好にあわせた商品開発を行うことにより,ブランド価値を高めつつ,商談会やPRイベントの開催,バイヤーの気仙沼招聘等を通じて,継続的な海外販路構築を図ろうとするものです。
気仙沼では,主産業である水産業分野において,比較的早期に魚市場機能を中心とした主要インフラが再建される等,設備面の復旧は進展しておりますが,雇用情勢の逼迫・販路の喪失を背景とした加工業態の回復遅れ等から,サプライチェーン全体の本格的な復興に影響が生じております。
こうした状況にあって,本件取組みは,地区水産業全体の復興を加速化させ,また,他地区でも展開可能な先行的モデルケースとなりうる波及効果の大きいものと判断し,費用助成を決定いたしました。
当金庫では,引き続き「復興支援プログラム」を通じて,被災された農林水産業者の復興支援を継続してまいります。
本件に関するお問い合わせ先
農林中央金庫 広報企画室(田口,大谷)
Tel: 03-5222-2017