ニュースリリース

被災水産加工業者が共同で取り組む大型復興投資への融資決定について

平成26年9月1日
農林中央金庫

 農林中央金庫は,東日本大震災により被害を受けた農林水産業者の復興を支援するために創設している「復興支援プログラム」を活用し,被災水産業者の共同出資法人(気仙沼鹿折(ししおり)加工協同組合)が行う大型復興投資(総額19億円)に対して全額融資(復興ローン)することを決定しましたのでお知らせします。

 気仙沼鹿折加工協同組合は,気仙沼市鹿折地区の水産加工業者が結集し震災後に設立されました。当組合は新たに形成される加工団地に共同利用目的の冷蔵倉庫や海水処理施設を建設し,地域一丸となって水産加工業の構造課題に取り組んでいます。出資者数19社に及ぶ被災地最大級の共同事業として,各社の投資負担抑制など競争力強化が期待されるほか,地域ブランドを前面に出した事業展開を計画しています。

 当金庫ではこれまで,魚市場や製氷施設など同地域の基幹インフラ再建を支援してきました。一方,水産商流全体の回復に向けて加工業態の回復が大きな課題となっており,本件については,事業化に向けて三井物産株式会社や住友商事株式会社とも連携するなかで,これまでに再建対応した基幹インフラとの相乗効果や,気仙沼地域全体の復興を期待できる取組みと判断し,今般融資することを決定しました。

 被災地では同市以外の地域でも,水産加工団地を形成し共同利用形態による事業展開が検討されているところです。当金庫では,水産業の将来を見据えた取組みにもつながるよう引き続き全力で応援してまいります。

以 上

【本件に関するお問い合わせ先】
農林中央金庫 広報企画室(野田,内田)
Tel: 03-5222-2017

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