ニュースリリース

株式会社ルートレック・ネットワークスへの出資について
潅水・施肥AI制御システムのベンチャーを支援

平成30年5月25日

農林中央金庫

株式会社ルートレック・ネットワークスへの出資について

潅水・施肥AI制御システムのベンチャーを支援

 農林中央金庫(本店:東京都千代田区、代表理事理事長:河野良雄、以下 農林中金)は、平成30年4月25日までに、点滴チューブを活用し、AI(人工知能)とICT(情報通信技術)によって、農作物の潅水・施肥を自動制御する独自システム「ゼロアグリ」の開発・販売を行う株式会社ルートレック・ネットワークス(本社:神奈川県川崎市麻生区、代表取締役社長:佐々木伸一、以下 ルートレック)の普通株式を、「F&A(Food and Agri)成長産業化出資枠」を通じて、取得しました。

 ルートレックの「ゼロアグリ」は、農業用ハウス内に設置されたセンサーで得られた土壌環境や日射量などの情報がクラウドに送信され、それらの情報を元に農作物の成長に合わせた潅水・施肥量をAIが計算したうえで、点滴チューブで自動的に供給するシステムです。

 これまで個別の生産者の経験に基づくノウハウの下で手間を掛けて行われてきた潅水・施肥作業を自動化することで、生産者の労働時間を大幅短縮できることに加え、節水や施肥量削減、生産量拡大や品質改善による増収などの効果が期待できます。

 今後も、農林中金は、生産現場においてAIやICTを利用したAgTech(アグテック)普及を進めるための支援を積極的に行い、農業の生産効率の改善につなげ、生産者の所得向上に貢献していきたいと考えております。

【出資先概要】

会社名: 株式会社ルートレック・ネットワークス(平成17年8月設立)

本社: 神奈川県川崎市麻生区

代表取締役社長: 佐々木伸一

資本金: 1億円

主要株主:㈱東京大学エッジキャピタル、㈱グロービス・キャピタル・パートナーズ、合同会社テックアクセルベンチャーズ、オイシックスドット大地㈱、JFE商事エレクトロニクス㈱、JX ANCI㈱

事業内容: AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」の開発・販売

以 上

※「F&A(Food & Agri)成長産業化出資枠」

 農林中金が平成28年5月、中期経営計画で掲げる「農林水産業の成長産業化」への貢献の一環として、川下(産業界)の高付加価値化・生産性向上のため、系統団体および国内外の産業界の企業との協働、およびそれを支えるリスクマネーの提供を目的に設定しました。

 本案件は、F&A成長産業化出資枠を通じたAgTech企業への出資として、平成29年3月の株式会社ファームノートホールディングス、平成29年10月の株式会社ナイルワークスに続く、3件目となります。

【本件に関するお問い合わせ先】
農林中央金庫 広報CSR企画室 (島田、大谷) Tel. 03-5222-2017

pagetop