ニュースリリース

和牛子牛生産法人 ㈱ビーフジャパンへの営農再開支援

2021年4月19日

農林中央金庫福島支店

和牛子牛生産法人 ㈱ビーフジャパンへの営農再開支援

 農林中央金庫福島支店(以下、当金庫)は原発事故以前、避難区域で畜産業を営んでいた古山牧場と連携し「株式会社ビーフジャパン」(以下、当社)の営農再開にあたり支援を行いましたのでお知らせいたします。

 福島県浪江町津島地区は、2011年3月11日に発生した東日本大震災および福島第一原子力発電所事故の影響により警戒区域に指定され、住民は避難を余儀なくされました。

 古山牧場は震災以前、個人農家として同地で和牛肥育業を営んでおりましたが、避難指示を受け、牛とともに避難を迫られました。

 2015年に古山牧場はいわき市三和町に牛舎を建設し、和牛繁殖に業態を転換して母牛50頭規模で営農を再開しました。2017年には規模拡大に向け当社を設立、当金庫と福島さくら農業協同組合は「畜産クラスター事業(※)」を活用した当社の牛舎増設に向け、事業構想段階から営農計画の策定やクラスター事業にかかる行政との調整に努め、牛舎建設費および素牛導入費の融資対応を行いました。

 2019年の台風19号による豪雨災害、そして新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けながらも2021年3月に新牛舎が完成し、4月19日に新牛舎への子牛の初導入に漕ぎつけました。

 当社は、新牛舎稼働により飼養母牛280頭、出荷子牛230頭/年を誇る県内最大級の和牛子牛生産法人となり、県域畜産業の復興、耕畜連携による地域活性化への貢献が期待されます。

 また、浪江町津島地区は今なお帰還困難区域解除の見通しが立たない状況にありますが、古山牧場はいわき市三和町での現行事業に加え、将来的な浪江町での営農再開を目指しています。

 ※ 畜産農家に加え地域関係者(行政、JA、流通・加工業者など)をクラスター(房)型に結集し、収益性の向上を図るもの。設備取得や機器リースに対し、行政から補助金が拠出される

本件に関するお問い合わせ先
農林中央金庫福島支店 営業第一班(長谷川、中村) TEL:024-552-5692

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