ニュースリリース

農林中央金庫が支援してきた株式会社大笹農場の養鶏事業開始について

2020年4月20日

農林中央金庫 福島支店

農林中央金庫が支援してきた株式会社大笹農場の養鶏事業開始について

 農林中央金庫(以下「当金庫」という。)がアグリビジネス投資育成株式会社(以下「アグリ社」という。)と連携のうえファンドを出資した株式会社大笹農場(以下「当社」という。)が2020年4月18日に1万8千羽の入雛を行い事業開始することをお知らせいたします。

 当金庫は、2017年7月の当社設立当初から、ブロイラー農場開設にかかる事業計画策定支援や行政との調整等、被災地農業者支援にかかる補助金の活用を含めた支援を行ってまいりました。また、2019年2月にアグリ社と連携し創業資金等30百万円の出資を行う等のサポートを行いました。

 当社の事業地である福島県双葉郡葛尾村は、東日本大震災および原発事故の影響が今なお残っており、震災後村内の養鶏農家4戸すべてが廃業を強いられ、養鶏業の存続が危ぶまれていた地域でしたが、ブロイラーの生産・加工・販売を営む伊達物産株式会社(以下「伊達物産」という。)が2018年10月に直営農場を開設し、養鶏業の再興を果たしました。当社は、伊達物産と連携のうえ同村で2番目となるブロイラー農場を2カ所開設し事業を始めます。最終的には2農場合わせて飼育羽数約10万羽まで規模拡大し、従業員4名の雇用を予定しています。

 当社の代表は、うつくしまふくしま農業法人協会の高橋良行会長(以下「高橋代表」という。)が務めており、当社設立にあたり高橋代表のご子息2名が葛尾村に移住し新規就農する等、同村の養鶏業再興を担われています。また、当社の事業開始は帰還村民の雇用創出に繋げることを計画しています。

 当社の事業は、同村を含む近隣農家が栽培した飼料用米を仕入れ、近隣農家等に鶏糞灰肥料を販売する循環型農業です。耕畜連携のモデルとして地域の農業振興と地域活性化に繋げる取組みとなっています。

 当金庫は、引続き地域農業の振興に向けた取組みを支援してまいります。

【本件に関するお問い合わせ先】
農林中央金庫 福島支店(岸田、田村)TEL:024-552-5692

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