第5号 データ 農林水産業みらい基金

農林水産業みらい基金

特集1のドローン・アプリの開発プロジェクトのように、農林水産業みらい基金では、直面する課題解決に挑戦する創意工夫にあふれた取り組みを支援しています。“あと一歩の後押し”が必要な地域の農林水産業者を支援することで、農林水産業と食と地域のくらしの発展への貢献を目指しています。

● みらい基金とはどのような組織ですか?

 農林水産業みらい基金(みらい基金)は、JA(農協)、JF(漁協)、JForest(森林組合)グループの一員である農林中央金庫が200億円の基金拠出を行い、2014年3月に設立されました。農林水産業と食と地域のくらしを支える「農林水産業みらいプロジェクト」を展開しています。

● みらい基金の目的は?

 農林水産業の「持続的発展を支える担い手」と「収益基盤強化に向けた取り組み」、農林水産業を軸にした「地域活性化に向けた取り組み」の支援を目的としています。

● 助成の審査方法は?

 みらい基金では、助成対象の取り組みを選定する際、以下の5つの視点を重視しています。
農林水産業みらい基金
① 地域の課題解決に向けて、自発的に挑戦している取り組みであり、他への波及効果も期待できること
② 担い手の熱意に支えられた、創意工夫と独自性にあふれる取り組みであること
③ 地域の担い手が行政などと幅広く協力しながら、新たな担い手の育成や雇用の創出などを実現し、それによって地域の持続的発展に貢献できること
④ 取り組みがしっかりとした管理体制の下で、事業として長く持続可能なものであること
⑤ 取り組みにとって克服すべき課題が明確であり、支援がこの課題解決に向けていま一歩の後押しにつながること

● みらい基金による社会へのインパクトは?

 みらい基金の助成は、地域で直面する課題解決に挑戦する事業に活用されますが、その事業にかける関係者の熱意や取り組みの成果については、同じような課題を抱える他の地域や産業へと広く波及していくことが期待されています。また、実際に、こうした広がりが現れています。

● みらい基金への応募方法は?

 毎年、6月頃にみらい基金の申請期間が始まります。募集要項は、下記サイトから入手することができます。
・みらい基金ウェブサイト http://www.miraikikin.org
・問い合わせ先電話番号:03-5362-3889
(土日祝を除く 9:00~17:00)
・問い合わせ先e-mail:sinsei@miraikikin.org

● 助成実績は?

 2014年度から2017年度までに、助成対象事業32件、助成総額30億7,156万円を決定しています。2017年度の助成先はP.15のとおりです。
 また、2018年度については、90件のご応募をいただき、助成対象事業5件、助成総額7億4,422万円を決定しました。助成先はP.16のとおりです。
※申請額ベースの金額であり、実際の助成金額と異なる場合があります。

JAとは

JAとは、相互扶助の精神のもとに農家の営農と生活を守り高め、よりよい社会を築くことを目的に組織された協同組合です。この目的のために、JAは営農や生活の指導をするほか、生産資材・生活資材の共同購入や農畜産物の共同販売、貯金の受け入れ、農業生産資金や生活資金の貸し付け、農業生産や生活に必要な共同利用施設の設置、あるいは万一の場合に備える共済等の事業や活動を行っています。

信連とは

JA系統信用事業の都道府県段階の連合会組織です。JAの事業運営をサポートする県域機能を発揮するとともに、地域金融機関としてJAと連携して金融サービスを提供することにより、JAと一体となって地域の皆さまに金融サービスを提供しています。

農林中央金庫とは

農業協同組合(JA)、漁業協同組合(JF)、森林組合(森組)等の出資による協同組織の全国金融機関です。協同組織のために金融の円滑化を図ることにより、農林水産業や国民経済の発展に貢献することを目的としています。

JAバンクは全国に民間最大級の店舗網を展開しているJAバンク会員(JA・信連・農林中金)で構成するグループの名称です。

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